前回は指を複製し、付け根を面貼りしてひとつなぎにしました。今回は、そこから頂点の押し出しを使って手の平を作成していきます。頂点の数を整理する方法と一緒に解説していきますので、参考にしてください。
頂点数を確認する
指は、1本を8角形からなる円柱から作成しました。最終的に頂点数が8になる手首につなげていきたいので、頂点数をどのように減らすか確認する必要があります。前回つなげた指の付け根部分をループ選択し、右下の頂点数を見ると26となっています。ですので、今回は頂点数を26から8まで削減することを目標とします(親指は後から結合するので現在は考慮しなくて大丈夫です)
手のひらの作成①
ここからは、頂点数を整理しながら手のひらを作成していきます。まずは、指の付け根をループ選択した頂点をE→Xキーで手のひら側に押し出します。
続いて、3Dビュー左上から辺選択モードに移行し、辺を6本選択します。指の谷間部分からたどると選択する辺がわかりやすいです。
辺を選択したら、G→Xキーで指先側に辺を移動させます。
X軸をずらしたことで出来た四角形を面貼りしていきます。頂点選択モードに切り替え、4つの頂点を選択してFキーで面貼りします。
ここで出来た四角形を全て面貼りすると、頂点数が14まで整理できました。
手のひらの作成②
ここから頂点数を8に減らすためにEキーで押し出し→辺を移動→できた四角形を面貼りという作業をもう一度行います。その前に、中指と人差し指の間にループカットを1本挿入します。このループカットがあることで、手首へのトポロジーが整いやすくなり、さらにこのループカットで手のひらの開口部の辺が分割され、次の頂点を減らす作業がやりやすくなります。
そうしたら、開口部をループ選択してE→Xキーで手のひら側に頂点を押し出します。押し出したら、辺選択モードに切り替えます。
そうしたら、人差し指と中指、薬指と小指の間からたどった辺を選択し、4本の辺をG→Xキーで指先側に移動させます。
先ほどと同じように、頂点を4つ選択してFキーで面貼りを行います。これで頂点数が8となり、手首に自然と繋げられるようになりました。
手のひらの頂点を押し出しす
手のひらの頂点数を整理して開口部の頂点数が8になったら、手首までの面を作成していきます。開口部をループ選択し、E→Xキーで手首の位置まで頂点を押し出します。手の大きさの割合については、手首から指の付け根と指の付け根から指先までの比率が1:1に、手首の幅と手横幅の一番広い部分の比率が約2:3になるような割合が理想です。
手のひらが完成したら、親指を結合する部分と手のひらの凹凸を作るためにループカットを1本挿入しておきます。手のひらには大きく曲がる関節は無いため、あるいていど面が大きくても違和感なく動いてくれます。
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