前回までのパートで作成したのは指の形で、1本のみ作成しました。今回はその指を複製して全ての指を作成し、結合させて手のひらまで作成する方法を解説していきます。頂点数を整理するやり方についても紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
指を複製する
まずは、前回までのパートで作成した指を複製して全ての指を作成します。テンキー7で真上からの視点にしｍ編集モードでAキーを押して全選択した状態でSift+Dを押して複製、G→Yキーで奥行をずらし、指を並べます。
このように指を複製して人差し指から小指まで4本の指を作成しました。4本の指が並んだら、Aキーで全選択し、G→Yキーで中指と薬指の間にY=0の中心線がくるように位置を調整します。今作成しているのは左手で、Yの値が低い(手前に位置する)方が人差し指、奥側が小指となります。
指をサイジングする
このままでは全ての指が同じ大きさなので、中指の大きさを基準に他の指のサイズを調整していきます。まずは、Lキーで小指にあたる指の頂点を選択し、付け根の中心の頂点を2回クリックしてアクティブ頂点とします。そうしたら、3Dビュー上部のトランスフォームピボットポイントをクリックし、アクティブ要素を選択します。
これで、S→テンキー0.7を押します。これで小指が0.7倍され、自然な大きさになりました。ピボットポイントをアクティブ要素にしていると、選択している頂点(白く表示された頂点)を起点に大きさが調整されるので、指の付け根がずれずにサイジングすることが可能です。薬指と人差し指も同じ手順で0.95倍にサイジングします。サイジングが完了したらトランスフォームピボットポイントをアクティブ要素から中点に戻しておきます。
親指は、中指の第一関節あたりから複製します。ワイヤーメッシュ表示にし、サークル選択などで中指の半分より指先のあたりの頂点を複製し、人差し指の隣に移動させます。親指の指先や爪はすこし短い方が自然なので、大きさに違和感がある場合は爪部分の頂点を選択してS→Xキーで縮小しましょう。
指の付け根をつなげる
指を作成したら、付け根をつないでいきます。まずは指の側面にあたる頂点をSiftを押しながら左クリックで複数選択し、G→Xキーで指先側に少し移動させます。
移動したら、頂点を4か所選択してFキーで四角の面を作成します。移動させた頂点と、隣接する付け根側の頂点と、隣の指の移動した頂点を、その隣接する付け根側の頂点4か所を選択してFキーを押します。
それぞれの指の間を同じように面貼りしていきます。上からのビューで手の甲側の面貼りが終わったら、手の平側も同じように面貼りします。Ctrl+テンキー7を押すと、真下からのビューに切り替わるので便利です。
親指はまだ結合せず、手のひらを作成した後につなげていきます。作業工程ではしばらく後になりますので、邪魔になる場合はLキーで親指の頂点を全選択し、Hキーで非表示にしておきましょう。
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