トランスフォームビューで頭が地面に落ちている

blenderなどでＭＭＤモデルを作成して、PMXエディタにエクスポートし、後は最後の調整！というところでトランスフォームビューを見てみると、頭が地面に落ちている！髪の毛のボーンがおかしい！と驚く方も多いのではないでしょうか。この記事では、MMDのモデルがPMXエディタで正しく表示されないトラブルの解決について紹介していきます。

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PMXビューだと正しく表示されるのになぜ？
原因は登録ボーンの階層が間違っているせい
ボーンの階層とは？
ボーンの階層はどうやって確認する？
ボーンの階層間違いを解決する方法
1. ①親子関係が間違っているボーンを選択
2. ②選択したボーンの順番を変更する
ボーン階層を見直せばトランスフォームビューの表示も正しくなる！

PMXビューだと正しく表示されるのになぜ？

こちらの画像のように、初期画面のPMXビューだと正しくモデルが表示されているのに、ウェイト確認やAスタンスの角度調整のためにトランスフォームビューを開くと、上半身が下側に表示されている、あるいは髪の毛が地面に落ちているという現象が起こることがあります。

他にも、カエルのようなポーズになっていたり、ボーンの表示が変な方向に伸びていたりといった現象が起きていて困っている方もいるのではないでしょうか。これではウェイトやスタンス変更どころではありませんね。

原因は登録ボーンの階層が間違っているせい

この現象は、ボーンの階層が間違っていると起こります。MMDモデルのボーンには親子関係というものが決められており、親→子の順番で登録されていなければ、正しく表示されなかったり、うまく動かなかったりします。とくに、ボーンを分割して作成する上半身2ボーンや指のボーンにこの現象がおこりやすいです。

ボーンの階層とは？

ボーンの階層とは、簡単に言えばボーンが登録されている順番のことです。基本的に、体の中心に近いボーンが親、遠い方が子という風に考えれば大丈夫です。MMDでは、一番親となるボーンはセンターボーンで、センターボーンの子供が下半身、上半身のボーンとなります。一番子となるボーンは、体の中心から一番遠い足首や指の第三関節のボーンです。

blenderでモデリングを行う場合、ボーンの作成はセンターから下半身→左右の足→左右のひざという風に作るので、ほとんどのボーンは正しい階層で作られます。しかし、髪の毛や指、上半身2のボーンなど、1本のボーンを分割して作った場合、この階層（順番）が崩れることがあります。

blender上でボーンの位置を入れ替えることもできますが、PMXエディタのエラーチェックで確認するとわかりやすいので、ボーン階層の修正はPMXエディタで行う方がおすすめです。

ボーンの階層はどうやって確認する？

では、ボーンの階層の間違いはどのように確認するのでしょうか？ここからは、PMXエディタでボーンの階層間違いの見つけ方を解説していきます。

MMDモデルをPMXエディタで開いたら、ファイル→PMXデータの状態検証をクリックします。

そうすると、このような画面が出てきます。これはモデルがMMD上で正常に動くかどうかのチェック項目の一覧ですが、初期画面ではOKの項目も出てきてしまいますので、〇と△のチェックを外しましょう（〇はクリアできている項目。△は動作はするけど改善すべき項目です。ここでは△は一旦スルーします）

そうすると、エラー項目だけがピックアップされます。今回は、ボーンの親子関係が崩れていますというアラートが出てきました。文章の後に記載されている(6)というのが、親子関係が崩れているボーンの番号となります。

メインビューに戻って確認すると、本来親子関係が上半身2→首となるはずが、首（ボーン番号6）→上半身2（ボーン番号8）となっています。このようにして、ボーンの階層が間違っているところを確認できます。

ボーンの階層間違いを解決する方法

ここからは、いよいよボーン階層によるエラーを解消していきます。といっても操作は簡単なので、慣れると簡単にできるようになるでしょう。

①親子関係が間違っているボーンを選択

まずは、メインビューからボーンの階層が間違っているボーンを選択します。今回は首と上半身2のボーンの親子関係が崩れているのですが、首ではなく上半身2ボーンを選択します。なぜかというと、首のボーン番号を変えてしまうと、今度は首→頭の親子関係が崩れてしまう為です。

②選択したボーンの順番を変更する

下部に表示されている↑と↓のアイコンをクリックすることで、ボーンの順番を入れ替えることができます。上半身2のボーンは、上半身ボーンの子であり、首ボーンの親となりますので、この2つのボーンの間に入れるために、↑を2回クリックしましょう。

これで正しい階層に変更する作業が完了です。エラーとなっている赤字も解消されました。とっても簡単ですね。

トランスフォームビューの表示も正しくなりました！

ボーン階層を見直せばトランスフォームビューの表示も正しくなる！

いかがでしたか？PMXエディタのトランスフォームビューで上半身や指の表示がおかしくなる現象は、ボーンの階層（順番）が間違っているせいだということがわかりました。トランスフォームビューの表示がおかしくなってしまった場合は、PMXデータの状態検証からエラーをチェックしてみてくださいね。

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